女子大生ごりらの俳句・短歌

大学の授業で俳句・短歌の日常が非日常へと変わる特別な感覚を味わった。授業は終わってしまったけれど、生涯の趣味としてこれからも付き合っていきたい。

2021-01-01から1年間の記事一覧

今日の短歌 7/8 (木)

「鈍い朝雨ふる山を登りけり 目の前に建つ古城とドレス」 鈍く雨が降り、小さい車で山を登る。 勿論滑らないようにゆっくりと安全運転で。 そして気圧の変化に耳がやられながらも 着いた場所は大きな城だった。 そして七五三ぶりに着るドレスは 真っ赤であり…

今日の俳句 7/7(水)

「七夕の久しく晴れた想いかな」 毎日のように激しい雨が降る中で 7/7、七夕の今日、珍しく晴れた。

今日の短歌 7/6 (火)

「黒染めてとぅるとぅる光る美髪へと 一念固め眠りに誘う」 人にやってもらう シャンプーやブローって心地よいよね…

今日の俳句 7/5(月)

「隙間から濡れる雨風明易し」 いくら雨で気温が下がっているとはいえ 狭い部屋ではこもるものはこもる。 そのため少し換気しようと窓を開けた。 気づけばあっという間に 僅かなカーテンの隙間から 朝の光と冷たい雨が吹き込んで床が濡れてしまった。

今日の短歌 7/4(日)

「チョコレート一粒ずつを噛み締めて宝石店の底力なり」 ずっと行きたかった宝石展がプロデュースする チョコレートカフェを訪れた 見た目も味もキラキラで豊かで 一粒を食べると自然と心が喜んだ

今日の俳句 7/3(土)

「代官山袖無し服は暑気の美よ」 大雨が過ぎさりつつも遅延が続く電車に乗って 1年半程久しぶりに大学の友達とおでかけした 雨が止んだすぐとはいえ 7月に入ったこともあり ムシムシとした暑さがある代官山。 初めて訪れたお洒落な街は ノースリーブを綺麗に…

今日の短歌 7/2(金)

「ひたひたの雨に厚底沈み込む サンダル選び良き悪きかな」 厚底サンダルをはいたのにもかかわらず、 ひたひたになるほど雨にやられた。 スニーカーやヒールが濡れるよりは ましかと思っていたけど 正直どっちもどっちだったなーっと思った。

今日の俳句 7/1(木)

「雨避ける売出し中の胡瓜なく」 毎月1日は野菜や肉が特に安く売出すスーパーが多い。 実際、私も近所のスーパーは特売日である。 普段の特売日は特にお買い得の品は 外で売り出されることが多いのだが 生憎、雨の日は室内の陳列だった。 けれど旬である格…

今日の短歌 6/30(水)

「顔に出るアイス食べ過ぎ警告す鏡へ睨む夏前の危機」 6月最終日、明日から7月。 コロナの影響もあって プールや海に行く予定もないからと 例年恒例の水着着るためのダイエットを していなかった。 その影響もあってか 最近スイカバーやピノやら 懐かしい…

今日の俳句 6/29(火)

「梅雨寒や無意識沸かし包むマグ」 アイスコーヒーや麦茶。 暑い朝は冷蔵庫から取り出した飲み物を飲む。 けれど、布団を探す寒さに悶えながら 踏ん張って起床した今日の進む先は 電気ポットであった。 冬と同じモーニングルーティーンのように ホットコーヒ…

今日の短歌 5/25(火)

「同郷のマンション同じ友人と夏の野菜の天丼かこむ」 大学で出会った地元が同じの友人に 久しぶりに連絡を取った。 地元に帰っていると思っていたが まさか数m先の上の階に住んでいた。 夏バテの前の栄養補給のため ガッツリと天丼をかきこんだ。 なぜ友だ…

今日の俳句 5/16(日)

「袖通す若葉に生える白スーツ」 約1ヶ月ぶりに復帰したアルバイト。 気合をいれるため、 春夏用に買った白のジャケットを羽織る。 ちょうど外の緑と白で 爽やかな気持ちになった。

今日の短歌 5/15(土)

「二人きりエレベーターに共に乗る天道虫と一匹一人」 気温が高くなり、夏が近づいているなと感じている頃、 今年初めての天道虫をみた。 タイミング良くエレベーターのドアが空き 共に乗り込んだ。 夏の風物詩と共に。

今日の俳句 5/14(金)

「面接の遠くに見える夏の山」 オフィスビルの25階で最終面接があった。 結果はまだわからないがやれることはやったと思う。 そしてふとガラス張りの窓を見ると、 都会でも夏の山がはっきりうつっていた。 実家に帰りたい。

今日の短歌 5/13(木)

「通いすぎキャリア相談日常にいつ終わるのか聞かぬ暗黙」 大学のキャリア相談を受け終わったら 即次の予約をする。 まるで定期相談である。 職員にも顔を覚えられる始末。 そして終わりの見えない就活だが それを聞けない自分がいる。

今日の俳句 5/12(水)

「曖昧に昼寝の境訪れず」 寒いのか暑いのかよくわからない季節に 昼寝によって逃げるしかなかった。 けれど寝ずぎてしまって 起床は夜の10時。 昼寝という境がなくなっていた。

今日の短歌 5/11(火)

「オンライン初の集団面接に言葉重なる別の空間」 オンラインでは場の空気が読みづらい。 発言する前の間やだれが話すのか 気づいたら言葉が重なってしまう。 集団となればなおさらである。

今日の俳句 5/10(月)

「日遅れの母の日向かい連絡す」 先日から実家へ帰省する予定だったが コロナが増え始めたため 帰省をキャンセルした。 一人で部屋で寝ていると 母の日も気づいたら過ぎ去る。 そのため昨日を取り返すように 慌てて母の日を連絡した。

今日の短歌 5/9(日)

「粉っぽさ残る生焼け自炊難カフェで味わう遠き味なり」 久しぶりにホットケーキが食べたくなり、 おうち時間も兼ねて自分で作ることにした。 けれど食べると何故か生焼けで ねっとりしてしまった。 致し方なくレンジでチンして なんとか食べられるようにし…

今日の俳句 5/8 (土)

「ベランダに1枚残る夕薄暑」 昼間のじんわりと感じる暑さから テレビから洗濯日和であることを知らされる。 けれど重い身体を動かすには時間がかかってしまい 昼過ぎに洗濯物を干した。 さすがの暑さから洗濯物も 取り込める夕方だか 厚いバスタオル1枚がま…

今日の短歌 5/7(金)

「寝る時間スマホ片手の顔に落ち通知ならずに寂しさつのる」 夜、テレビをつけるにはうるさくて けれど本を読む気力もない。 そこでスマホをいじるが 目を引くコンテンツもない。 友達に連絡するには気が引ける時間。 しかも通知も来なく、ただただ寂しさが…

今日の俳句 5/6(木)

「冷麦にピリリと辛い刺激さす」 夏に近づいていく日、今年初の冷麦を食した。 最近マイブームになっている 食べるラー油を麺つゆに入れる。 ピリリと辛い刺激が、 就活の厳しさに重なる気がした。

今日の短歌 5/5(水)

「友人に受け止められて泣き腫らし次のステップまでの休憩」 「命の母ホワイト」にも 立ち直せない精神があります。

今日の俳句 5/4(火)

「芍薬に活力貰う女性らしさ」 ジャージにすっぴん、3食素うどんの毎日に 女を捨てていたと思う。 ふと通り過ぎた花屋に 大きな存在感を放つ芍薬。 【立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花】 自分はまだまだ雑草だけど、 綺麗なものを綺麗といえる心は…

今日の短歌 5/3(月)

「洗濯と過ぎ去る日々に外に出ず重い腰上げ室内歩く」 起きるとその日の午前中は とうに過ぎ去り、夕方だった。 やらなきゃいけないことばかりであるはずなのに 全然気力が湧かなくなってしまった。 けれどまず室内からと ハードルを下げまずは洗濯と室内を…

今日の俳句 5/2(日)

「気付かずに八十八夜お茶入れる」 腹痛にみまわれた一日。 普段コーヒや紅茶ばかりだったが 久しぶりに飲んだ煎茶は心が落ち着き とても美味しく感じた。

今日の短歌 5/1(土)

「気合い入れテストセンター入口へ豪雨飛び込む泣く帰り道」 今回の適性検査は英語が含まれていた。 高校レベルと聞いていたが、 久しぶりに解いた英語はちんぷんかんぷんだった。 帰り道、傘のない豪雨がまっていました。

今日の俳句 4/30(金)

「スーパーへ野菜彩る四月尽」 近所のスーパーは入ってすぐに野菜売り場がある。 いままで焼き芋や白菜が目立っていたが 今日はミニトマトがなんと一パック98円! しかもお一人様1点限りではなく、2点まで。 躊躇なく2パックをレジカゴにいれる。 その他にも…

今日の短歌 4/29(木)

「未記入に慌てて起きる午前四時二度寝な向かい慌てる六時」 狭い部屋の中、すぐ隣にあるベッドに寝転ぶ。 わずかな休憩のつもりが何時間も過ぎ去っていた。 面接時に持っていく履歴書を朝4時に起き記入する。 そして終わって休憩しているとまたあっという間…

今日の俳句 4/28(水)

「タンポポや隙間に生まれ光あれ」 下を向きがちな今日この頃。 車道と歩道の割れ目から 黄色い花を咲かせるたんぽぽがあった。 硬いコンクリートに挟まっていてもなお 輝くたんぽぽに勇気をもらった一日だった。