女子大生ごりらの俳句・短歌

大学の授業で俳句・短歌の日常が非日常へと変わる特別な感覚を味わった。授業は終わってしまったけれど、生涯の趣味としてこれからも付き合っていきたい。

就活

今日の俳句 5/14(金)

「面接の遠くに見える夏の山」 オフィスビルの25階で最終面接があった。 結果はまだわからないがやれることはやったと思う。 そしてふとガラス張りの窓を見ると、 都会でも夏の山がはっきりうつっていた。 実家に帰りたい。

今日の短歌 5/13(木)

「通いすぎキャリア相談日常にいつ終わるのか聞かぬ暗黙」 大学のキャリア相談を受け終わったら 即次の予約をする。 まるで定期相談である。 職員にも顔を覚えられる始末。 そして終わりの見えない就活だが それを聞けない自分がいる。

今日の短歌 5/11(火)

「オンライン初の集団面接に言葉重なる別の空間」 オンラインでは場の空気が読みづらい。 発言する前の間やだれが話すのか 気づいたら言葉が重なってしまう。 集団となればなおさらである。

今日の俳句 5/6(木)

「冷麦にピリリと辛い刺激さす」 夏に近づいていく日、今年初の冷麦を食した。 最近マイブームになっている 食べるラー油を麺つゆに入れる。 ピリリと辛い刺激が、 就活の厳しさに重なる気がした。

今日の短歌 5/1(土)

「気合い入れテストセンター入口へ豪雨飛び込む泣く帰り道」 今回の適性検査は英語が含まれていた。 高校レベルと聞いていたが、 久しぶりに解いた英語はちんぷんかんぷんだった。 帰り道、傘のない豪雨がまっていました。

今日の短歌 4/29(木)

「未記入に慌てて起きる午前四時二度寝な向かい慌てる六時」 狭い部屋の中、すぐ隣にあるベッドに寝転ぶ。 わずかな休憩のつもりが何時間も過ぎ去っていた。 面接時に持っていく履歴書を朝4時に起き記入する。 そして終わって休憩しているとまたあっという間…

今日の俳句 4/28(水)

「タンポポや隙間に生まれ光あれ」 下を向きがちな今日この頃。 車道と歩道の割れ目から 黄色い花を咲かせるたんぽぽがあった。 硬いコンクリートに挟まっていてもなお 輝くたんぽぽに勇気をもらった一日だった。

今日の短歌 4/27(火)

「友人の内定話深く聞き自分を鼓舞しできた安心」 少しずつ、少しずつ。 就活鬱から脱出できているのだろうか。 友人の内定話に、勿論焦ってしまうが 良くききどうやって活動して来たのか 話を聞くことができた一日だった。

今日の短歌 4/23(金)

「オンライン久し外出日の光身に染み痛いお祈りメール」 対面説明会のあと、本命で結構選考が進んでいた企業から お祈りメールがやってきた。 数日前の雨の日だったら 少しは救われたのかもしれない。 けれど今日は素敵な晴れの日。 気分が下がっているとき…

今日の俳句 4/22(木)

「春惜しむ物足りなさにコート脱ぎ」 就活のスーツにコート。 今までは2つでセットだった。 けれど夏に向かっているのを実感させられる気温に コートをしまった。 企業に向かう中、どこか物足りなさを感じつつ 脚がおもい。

今日の短歌 4/21(水)

「五月向け持ち駒数え焦り出す周りは増える来春通知」 大学の対面授業が始まり、友人に会う機会が増えた。 就活についてあまり話さない暗黙のルール的なものがあるが、 やはり内定をもらうと話したくなるのだろう。 来春の通知はまだわたしにはこない。 ただ…

今日の俳句 4/20(火)

「多忙の日夜に輝く花水木」 面接、説明会、ゼミ発表。 土日の準備をかけた長い一日が終わる。 その帰り道にみた花水木は 夜にも関わらず光って見えた。

今日の短歌 4/19(月)

「本読んで珈琲飲み込みゼミ資料明日の朝の面接対策」 明日のゼミ資料を制作するだけで一日が終わる。 けれど明日の朝は、就活の役員面接が控えている。 更に珈琲を飲み込んで対策を練らなければ。

今日の短歌 4/17(土)

「説明後僅か四人の対面で四〇のESウェブ有利かい」 ウェブか対面か。 説明会の受け方を選べるが、やはり対面の方が良いと考えていた。 けれど今回、 対面の場合はその場でES先行を受けることができるが、 時間が短く、しかも何も見てはいけないという制限が…

今日の短歌 3/18(木)

「これからの人生悩み泣きながら父と食べるは麺ありが豚」 午前中に地元企業の対面面接。 現実と理想、やりたいことと限界を まだ若いながらに痛感した。 これが世間知らずということなのだろうか。 これからの人生にとめどない不安を抱き、 思わず父との会…