女子大生ごりらの俳句・短歌

大学の授業で俳句・短歌の日常が非日常へと変わる特別な感覚を味わった。授業は終わってしまったけれど、生涯の趣味としてこれからも付き合っていきたい。

今日の短歌 2/26(金)

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「曇り空一本道を山にきく溺れる白紙祖母の優しさ」

 

地元の企業の筆記試験。

空が曇ってる様子は晴れない自分の心を表しているようだった。

 

長い一本道を祖母の車の助手席で先の山を眺める。

なぜか山は高々と連なっている姿がはっきりと見ることができた。

富士信仰」という言葉があるように、地元の山もどこか神秘的な存在に見えた。

 

常識問題と枠付けされる試験は、想像以上に難しかった。

白紙同然である。自分の頭の悪さに嫌気がさし、これからの就職活動に不安しかなくなった。

 

送り迎えをしてくれただけでもありがたいのに

いつも気にかけてくれる祖母の暖かさに涙と更なる覚悟を決めた空間だった。